最近の知見により間葉系細胞ががんや老化を制御していることが明らかになってきました。本シンポジウムでは各分野をリードしている先生をお招きし、間葉系細胞によるがんや老化調節の重要性に関して紹介していただきます。
キーワード: 間質細胞、がん、老化、(細胞外マトリックス)

シンポジウム2

がん、老化調節における間葉系細胞の重要性をさぐる。

​演者紹介
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折茂 彰  順天堂大学医学部 病理・腫瘍学 教授

​題名:癌内線維芽細胞による癌悪性化機構の解明


癌内の線維芽細胞は癌悪性化及び治療抵抗性に寄与しています。これらの線維芽細胞に授けられた癌悪性化促進能は、癌進展過程で安定的に維持されていることより、癌治療標的と考えられています。このような癌促進性線維芽細胞の起源、分化過程、癌細胞との相互作用などを生物学的に理解しながら治療に役立てるべく、研究に取り組んでいます。

原 英二 大阪大学微生物病研究所遺伝子生物学分野 教授

​題名:がんと老化における細胞老化の役割

 

細胞老化関連分泌形質(SASP)研究の第一人者として研究をリードされています。今回は間質細胞とがんに関して、hepatic stellate cellsにおけるSASPによるがん化促進機構に関する一連の仕事を発表していただきます。2013年肥満に伴う腸内細菌の変化が肝がんの発症を促進することをNature誌に発表し、米国科学誌サイエンス「10大成果」のひとつに選定されています。

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上住 聡芳  東京都健康長寿医療センター研究所

            老年病態研究チーム 

            筋老化再生医学研究テーマリーダー

​題名:間質の間葉系前駆細胞による骨格筋の維持機構

筋老化再生医学研究の第一人者として老化筋再生促進戦略を通してサルコペニア克服を目指して、間質細胞と老化に関連した研究を最先端で継続されています。今回は、間葉系幹細胞がサルコペニアの発症に重要な役割を演じていることを示唆した興味深い仕事を含め、最新の研究知見を発表していただきます。